トランプ氏、グリーンランド買収構想認める デンマーク首相「馬鹿馬鹿しい」
ワシントン(CNN) 米国のトランプ大統領は18日、デンマークの自治領グリーンランドの買収に関心を持っていることを確認した。この構想についてデンマークのフレデリクセン首相は同日、「馬鹿げている」と一蹴した。
フレデリクセン首相は地元紙の取材に対し、「グリーンランドは売り物ではない。グリーンランドはグリーンランドのもの」「これが本気ではないことを強く望む」とコメントした。
一方のトランプ大統領は訪問先のニュージャージー州で記者団に対し、「デンマークとは良好な同盟関係にある。我々は世界の大部分を守っているのと同じように、デンマークを守っている。そこでこの構想が浮上した」と述べ、「戦略的に興味深いので関心を持っている。だがもう少し話し合う」と説明。「最優先課題ではない」とも言い添えた。
フレデリクセン首相はグリーンランドの買収話を「馬鹿げた話し合い」と位置付けたうえで、「(グリーンランド自治政府首相の)キム・キールセン氏は当然ながら、グリーンランドは売り物ではないと断言した。それでこの会話は終わりだ」と話している。
米国は1946年にもグリーンランドの買収を試みたとされる。1867年には当時の国務長官が買収に意欲を示していた。