高齢女性、飼育の雄鶏に静脈瘤突かれ失血死 豪州
(CNN) オーストラリアのアデレード大学などの病理学者チームは7日までに、同国の地方部に住む76歳女性が自宅で飼育していた雄鶏1羽に左脚を突かれて静脈に致命的なけがを負い、死亡したと報告した。
医学関連誌「Forensic Science, Medicine and Pathology」が先月下旬に掲載した研究報告書で述べた。
雄鶏に攻撃されて、静脈瘤(りゅう)から血液が流出し、相当な量の出血が死因とした。また、女性は高血圧、高脂血症、糖尿病や静脈瘤で治療を受けていた過去があり、この要因も死亡と関連があるとみられるとも述べた。
研究報告書は、今回の事例は血管で特定の脆弱(ぜいじゃく)性があった場合、家で飼育する比較的小さな動物も致命的なけがを与える事態が発生し得ることを示したと説明した。
この女性の死去は極めて異例な事例とされているが、鶏の飼育する上でより広範なリスクも過去に指摘されていた。
米疾病対策センター(CDC)は昨年、生きた家禽類が原因のサルモネラ感染が広がったことから裏庭などで飼う鶏の間での細菌増殖を防止するための指針も発表していた。