首都で7日連続の暴動、スーパーの火災で3人死亡 チリ
(CNN) 公共交通機関の値上げ発表に端を発した暴動が続く南米チリの首都サンティアゴで、スーパーマーケットの火災があり、3人が死亡した。サンティアゴ市長が20日に明らかにした。
サンティアゴでは7日連続で抗議デモや暴動が続いていたが、市長によると、死者が出たのは初めてだった。当局は3人が死亡した経緯について詳しい情報の収集に当たっている。
この暴動が発端となり、軍はサンティアゴ首都圏に対して現地時間の20日午前7時までの夜間外出禁止令を出した。
抗議デモは政府が地下鉄の運賃値上げを提案したことを発端として始まった。ピニェラ大統領は18日に非常事態を宣言し、19日には運賃値上げを見合わせると発表した。
デモ隊と兵士が衝突する様子=19日、サンティアゴ/PABLO VERA/AFP/Getty Images
チリ警察によると、18日だけで少なくとも180人が拘束され、警官57人が負傷していた。
ピニェラ大統領はそれまで暴動や略奪を非難し、為替相場の変動のために公共交通機関を値上げする必要があると説明していた。ただ、値上げ分を負担する人には同情するとも述べていた。