ワニに襲われた男性、目に指突っ込み助かる 豪州
(CNN) オーストラリア北東部クイーンズランド州の海岸で10日、釣りをしていた男性が大型のワニに襲われた。男性はとっさにワニの目に指を突っ込み、間一髪で助かった。
現地のCNN系列局によると、自然保護官のクレイグ・ディックマンさん(54)は休日にフライフィッシングを楽しもうと、自宅から車で1時間ほどの同州北端ケープヨークにあるキャンプ場を1人で訪れていた。
そこへ体長2.5メートルのワニが現れ、ディックマンさんの両脚と片手にかみついて引きずり倒そうとした。
ディックマンさんが格闘の末、ワニの目に指を突っ込むと、ワニはようやく力を緩めた。
ディックマンさんは手を深くかまれるなど重傷を負っていたが、人影のない場所だったため、自力で運転して帰宅。近所の住人に助けられ、同州ケアンズの病院へ空路搬送された。すでに手術を受け、容体は安定しているという。
現場のキャンプ場は調査が完了するまでの間、閉鎖されている。
州救急当局の責任者は、少し運が悪ければ違う結果になっていただろうと語った。
クイーンズランド州では今年3月、釣り人2人がワニのいる沼地の木の上で2日間立ち往生した。先月は川で遊んでいたペットの犬が食べられるなど、ワニによる被害は後を絶たない。