最前線の在韓米軍基地で誤警報、北情勢にらみ一時騒然
ワシントン(CNN) 在韓米軍は28日までに、ソウル北方にあるキャンプ・ケーシーで26日夜、襲撃の事態発生などを知らせる警報が誤って鳴り響く騒ぎがあったと報告した。
警報を聞いた兵士たちは完全な軍服姿でホール内を走り回るなど騒然とした空気が一時流れたという。米国と北朝鮮の非核化協議は停滞しており、不満を強める北朝鮮が米国への「クリスマスプレゼント」に言及し、新たな兵器の実験なども示唆している中での混乱となった。
誤警報が響いたのは現地時間の同日午後10時ごろで、1日の終わりを告げる定例の曲を流すべきところ別のボタンを押したという。広報担当の将校によると、担当者が「人為的ミス」に即座に気づき、基地内に間違いであることを知らせたとした。
キャンプ・ケーシーは、韓国と北朝鮮間の非武装地帯に最も近い米軍基地の1つ。
米政府当局者は、新たな兵器実験は来年1月初旬の北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)党委員長の誕生日まで実施される可能性にも触れている。