サウジ、米軍駐留経費5億ドルを拠出
ワシントン(CNN) 米当局者は、サウジアラビアが米国に対し、駐留経費として約5億ドル(約550億円)を支払ったことを明らかにした。
駐留経費が支払われたのは昨年12月。トランプ大統領は先週、フォックスニュースのインタビューの中でサウジアラビアについて、「既に10億ドルを銀行に預けた」と語っていた。
サウジアラビアが米軍駐留経費を負担するのは今回が初めてではない。サウジアラビアやクウェートなどの湾岸諸国は、1990年~91年の湾岸戦争に関連して360億ドルを負担していた。
サウジアラビアの駐留経費負担については二国間交渉が続けられている。米国防総省のリバリッチ報道官は、「サウジ政府が経費負担に同意し、初回の拠出を行った」と語った。
国防総省はイランの脅威が増大しているという判断に基づき、サウジ駐留米軍やミサイル防衛部隊の増派を行っていた。
サウジの負担分は、部隊の配備や戦闘機およびペイトリオットミサイル防衛など、サウジの石油施設をイランのミサイルやドローン攻撃から守る経費に充てられる。
サウジの石油生産を一時的にストップさせたエネルギー施設に対するミサイル攻撃について、米国や欧州の複数の国は、イランが関与したとの見方を示していた。