イスラエル当局、ネタニヤフ首相を起訴 汚職疑惑
エルサレム(CNN) イスラエルの検察当局は、同国のネタニヤフ首相を収賄などの罪で正式に起訴した。ネタニヤフ首相は、米国のトランプ大統領が中東和平案を発表するのにあわせて訪米していた。当局による起訴は和平案発表の数時間前だった。
ネタニヤフ首相は国会に対して起訴を免れるための免責決議を求めていたが、起訴より前、この申し出を取り下げていた。免責決議は否決される公算が大きかった。
ネタニヤフ首相は無罪を主張しており、捜査について、左派やメディアによる「クーデター未遂」と呼んでいる。
イスラエルで現職の首相が起訴されたのは初めて。裁判の日程は決まっていないものの、訴訟手続きには数年かかる可能性が高い。
イスラエルの法律では、ネタニヤフ首相は起訴されても辞任する必要はない。有罪判決が確定した場合には辞任する必要がある。
検察によれば、ネタニヤフ氏が通信大手企業に便宜を図った見返りとして傘下のニュースサイトで好意的な報道を求めたという。