英、EUから離脱 ジョンソン首相「新たな夜明け」
(CNN) 英国は1月31日午後11時、欧州連合(EU)から正式に離脱した。国を二分した国民投票から3年以上を経ての離脱となった。
この間の政治的対立で議会は時にまひし、首相2人が辞任する展開となったものの、先の総選挙では与党・保守党がサッチャー政権以降で最大の議席数を獲得している。
英国は今回、EU史上初の離脱国となり、前身の欧州共同体(EC)時代を含め47年間にわたる加盟国としての歴史に幕を下ろした。
今後は11カ月間の移行期間を迎え、EUとの長い通商交渉も行われることが予想される。
ジョンソン英首相は離脱を前に、事前に撮影した演説の映像を公開。独立の「新たな夜明け」を祝福するよう呼び掛けるとともに、「移民の管理や自由港の創設、漁業の解放、自由貿易交渉によって」EU離脱関連の公約を実現すると言明した。
ただ、離脱の瞬間は静かに訪れた。ロンドン名物の時計塔「ビッグベン」の鐘は鳴らず、代わりに首相官邸の外壁にカウントダウンの時計が映し出された。
ロンドンの議会広場では、雨模様のなか離脱を祝うパーティーが行われた。当局は事前に花火やライブ演奏の禁止を発表していた。