英総選挙、ジョンソン首相が勝利宣言 EU離脱の達成を約束
(CNN) 英国で行われた下院総選挙の結果を受け、単独過半数の議席を獲得した与党・保守党を率いるボリス・ジョンソン首相が13日、ロンドン中心部で勝利宣言した。その中で同首相は、選挙公約に掲げた欧州連合(EU)からの離脱の達成を改めて支持者らに約束した。
英PA通信によると、EU離脱の是非が最大の争点になった選挙戦は保守党が650議席中364議席を獲得。最大野党・労働党の203議席を大きく上回り、単独過半数を確保して圧勝した。スコットランド民族党(SNP)は48議席、自由民主党は11議席をそれぞれ獲得した。1議席はまだ当選が確定していない。
勝利演説の中でジョンソン首相は「この選挙によって、我々はあらゆる陰鬱な脅威に終止符を打った」と宣言。EU離脱をめぐる2度目の国民投票が行われる可能性はなくなったと強調した。そのうえで、来年1月末までにEU離脱を果たし、「民主主義に基づく国民からの負託」にこたえることを改めて約束した。
また今回獲得した議席数については1980年代以来最多だと胸を張り、長年労働党の地盤だった選挙区の有権者が「保守党に信頼を寄せてくれた結果だ」との認識を示した。
一方、米国のトランプ大統領はツイッター上にジョンソン首相の「大勝」を祝福するメッセージを投稿。「これで英国と米国は、EU離脱後の大規模な貿易協定を新たに結ぶことができる。この協定はEUとの間で結ばれるどんな協定よりもはるかに巨額で魅力的なものになる可能性を秘めている。よかったな、ボリス」とつづった。