米大使館の敷地で5歳女児をレイプ、男逮捕 インド
ニューデリー(CNN) インド首都ニューデリーの警察は7日までに、同市にある米大使館の敷地内で5歳女児をレイプした疑いで、男1人を逮捕したことを明らかにした。
地元警察幹部はCNNに対し、女児は職員宿舎の外で遊んでいたところを「隣人に誘い出され、レイプされた」と述べた。
被害に遭ったのは、大使館の家事使用人の娘。女児の証言から容疑者の男(25)が特定され、強姦(ごうかん)の疑いで逮捕・訴追された。男は勾留中だという。
事件は大使館の職員に衝撃を与えている。米大使館の報道官はCNNに声明を寄せ、「深く動揺している」と説明。事件の報告を受けて速やかに警察に通報したとし、捜査に全面協力していることを明らかにした。
当局が捜査に乗り出している。公判の日取りは未定。
インドでは2012年にニューデリーで集団レイプ事件が発生。凄惨(せいさん)な犯行に世界から非難の声が寄せられ、同市の女性の間では今も事件の記憶が生々しく残る。事件を受け、議会は一連の強姦法改正案を可決した。
法改正では刑期の延長や、被害者が12歳未満の場合に死刑を適用する規定を盛り込んだ。
国家犯罪記録局(NCRB)によると、インド警察には性的暴行事件の通報が1日に約100件寄せられる。2017年には、レイプ事件の通報が全土で3万2000件以上あった。ただし専門家は、性的暴行にまつわる恥の意識や、女性の直面する社会的障壁を理由に、実数ははるかに多いと指摘している。