新型ウイルスの死者1107人に、世界でクルーズ船の足止め相次ぐ
(CNN) 中国湖北省の衛生当局は、新型コロナウイルスによって同省内で新たに94人が死亡したと発表した。これで流行が始まって以来、これまでに確認された死者は同省で1068人、中国本土で1105人、世界では1107人になった。
米国では、湖北省武漢から避難してカリフォルニア州の空軍基地に滞在していた195人全員が14日間の検疫期間を終え、11日午前、最後の健康診断を完了した。衛生当局が同日記者会見して発表した。
同州リバーサイド郡の衛生当局はこの195人について、「新型コロナウイルスには感染していない」と述べ、自身や家族、地域社会に健康リスクを生じさせることはないと強調した。
米アメリカン航空は11日、需要の減退を理由に、中国便と香港便の運航停止期間を延長すると発表した。米ダラスおよびロサンゼルスと中国本土を結ぶ便は4月24日まで、香港を結ぶ便は4月23日まで欠航とする。
新型コロナウイルスの流行を受けて各国が渡航警戒情報を出す中で、クルーズ船の足止めも相次いだ。
横浜港に停泊している「ダイヤモンド・プリンセス」ではこれまでに計135人の感染が確認された。中国以外での流行の規模としては最も大きい。
2000人以上が乗船する「ウェステルダム」は、乗船者の感染は確認されていないにもかかわらず、最終目的地の日本に入港を拒まれて足止めされている。台湾やフィリピン、タイも同船の入港を拒否した。
香港に停泊して3600人あまりが5日間にわたって隔離されていた「ワールドドリーム」は、感染者がいないことが確認されたとして、全員の下船が許可された。
米ニュージャージー州で足止めされていたクルーズ船は、検査を受けた乗客全員が感染していないことが確認され、10日に同地を出発した。