韓国保健相、「ピークは過ぎたと期待」 新型コロナ対策の成果に自信
韓国ソウル(CNN) 韓国の朴凌厚(パクヌンフ)保健福祉相がCNNの単独インタビューに応じ、同国で数千人の感染者を出している新型コロナウイルスの流行について、最悪の時期は既に過ぎたことを望むと語った。
朴保健福祉相はインタビューの中で、「数字を考慮すると、慎重ながらもピークは過ぎたと期待できる」との認識を示した。
韓国では全土で7300人以上の感染が確認され、50人以上が死亡した。しかし1日当たりの新たな感染者数は、ここ数日で減少していた。
感染者数の合計は高いものの、韓国の感染防止策には自信を持っていると朴保健福祉相は強調、対策に追われている他国の政府に対しては、早期の検査と世界的な協力に力を入れるよう助言した。
韓国は国民が無料で簡単に検査を受けられる態勢の確立に力を入れてきた。1日に約1万5000回の検査が可能で、これまで全土で19万6000回の検査を無料で実施。北部の都市、高陽(コヤン)では、車に乗ったまま検査を受けられるドライブスルー方式の施設まで設置された。
「早い段階で患者を発見することが非常に重要だ。この非常に感染力の強いウイルスへの対応によって、我々は単純な教訓を学んだ。これはいったん始まれば、たちまち拡散して広範に広がる」「検査能力の引き上げは非常に重要だ。そうすれば、ウイルスを持つ人物を特定し、ウイルスを封じ込められる」(朴保健福祉相)
当局は症状が軽い患者のための施設も手配した。朴保健福祉相によると、患者のうち入院が必要なのは約10%のみで、残りは自分でウイルスに対抗できる免疫力を持っているという。
韓国疾病対策センターによると、同国では全症例のうち約4分の3が大邱(テグ)市で確認されており、63%は新興宗教の「新天地イエス教会」に関連している。