「陽性者の半数は無症状」 アイスランドの徹底した検査に学ぶ
アイスランドでは現在、100人以上の集まりを禁止し、中高大学が休校としているが、他国のような厳しい行動制限には踏み込んでいない。当局者らは、ウイルスを追跡できるデータがあれば、これ以上は必要ないからだと話す。
ステファンソン博士によると、市民の検査を始めたのは2月初め。同国で初の死者が出るより数週間も前だった。当局は感染経路を徹底的に調べ、疑い例も含めた患者の隔離措置を取ってきた。
政府の発表によると、これまでに感染が確認されたのは1086人。現在隔離されているのは927人、すでに隔離を解除されたのは5000人だ。
同博士は、アイスランドが感染拡大を抑えているのは中国で感染者が出たというニュースにすぐ反応し、早くから警戒してきたからだと説明する。人口の少ない国だからできたとの見方もあるが、同博士は「人口の規模は関係ない。準備態勢の問題だ」と言い切った。
同社は感染が終息するまでに、少なくとも全人口の約13%にあたる5万人の検査を実施する構えだ。