英エリザベス女王の誕生日、祝砲が初めて中止に 新型コロナ拡大で
(CNN) 英国のエリザベス女王(93)は今月21日の誕生日に毎年撃たれる祝砲を、今年は中止すると決めた。王室関係者が18日、CNNに語った。
誕生日の祝砲が中止されるのは、女王が約68年前に在位してから初めて。新型コロナウイルス感染拡大の事態に配慮し、不適切との判断を下したという。
王室はソーシャルメディア上で誕生日を祝うにとどめ、家族間のテレビ電話などは非公開とする方針だ。
毎年6月に開催される公式祝賀行事のパレード「トゥルーピング・ザ・カラー」も中止される。例年は王室メンバーがバッキンガム宮殿から馬車に乗ってパレードするが、関係者によると今年はこれに代わる行事も予定されていない。
2019年の祝砲の様子。今年は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中止となる/Chris J Ratcliffe/Getty Images
エリザベス女王は今月初めに異例のテレビ演説で、国民が団結すれば新型ウイルスに打ち勝てると呼び掛けた。
英国では18日午後までに少なくとも11万4217人の感染が確認され、1万5464人の死者が報告されている。