出動中の仏空母攻撃群、乗組員の約4割感染 計940人
(CNN) フランス軍は17日、同国海軍の原子力空母「シャルル・ドゴール」とその随伴艦船の乗組員の約4割が新型コロナウイルスの陽性反応を示したと発表した。
同軍の公衆衛生担当幹部が上院議会の外交問題など扱う委員会で証言した。計2300人の全乗組員の新型コロナ検査を実施し、このうち940人の感染が判明したとした。
これまで20人が入院し、うち8人が酸素療法を受け、1人が集中治療の対象になっている。陰性反応を示した乗組員は全員が軍施設で14日間の隔離処置に置かれている。
海軍軍医らを含む10人以上の医師がこれら患者の治療に当たっているという。感染経路は伝えられていない。
フランス国防省は今月10日、大西洋に展開中だったシャルル・ドゴールの乗組員50人の感染を最初に発表。症状の悪化はその時点でないともしていた。
乗組員が約2000人の同空母は今月12日、同国トゥーロンへ帰港し、艦内の消毒作業が実施されていた。
シャルル・ドゴールをめぐっては米海軍第6艦隊が先に同空母に乗艦していた米軍兵士4人のうち2人の感染がわかり、フランスの施設で手当てを受けていると発表。4人全員が隔離の対象になったと説明していた。
米軍兵士のシャルル・ドゴール乗艦はこれまで公にされていなかった。米海軍が同盟国やパートナー国との間で関係強化を狙って進める人員交流計画の一環となっている。