ロックダウン提唱の英教授、自ら違反し諮問委員辞任
(CNN) 英国で新型コロナウイルス対策を立案する非常時科学諮問委員会(SAGE)の主要メンバーで、ロックダウン(都市封鎖)措置の導入を主導したインペリアル・カレッジ・ロンドンのニール・ファーガソン教授が5日、自らロックダウンのルールに違反したことを認め、SAGE委員を辞任した。
英紙テレグラフは同日、ファーガソン氏がルールを破り、女性1人を2回にわたり自宅へ招き入れていたと伝えた。
同氏はCNNへの声明で、「判断ミス」による過ちを認めて辞任すると述べた。
声明によると、同氏は新型ウイルス感染の検査で陽性判定を受け、発症から2週間近く完全な自主隔離生活を送ったことから、自身は免疫ができたに違いないと考えて行動したという。
同氏は「新型ウイルス対策には引き続き対人距離の確保が必要だという明快なメッセージ」を損なう結果となった可能性を認め、深い遺憾の意を表明。「政府の指示は議論の余地がなく、私たち全員を守ることが目的だ」と強調した。