サーファー5人が死亡、巨大な「波の花」で救助活動難航 オランダ
(CNN) オランダ・ハーグ郊外のスヘベニンゲンの沖合でサーファー5人が死亡した。悪天候によって発生した泡「波の花」で、救助活動が難航した。
事故が起きたのは11日。海難救助活動に携わる団体KNRMによれば、大規模な救助活動が行われたものの、救助できたのは1人にとどまった。
KNRMによれば、海上や海岸に人間サイズの泡が発生したほか、強風や高波もあり、救助活動が難航した。
救助活動には警察や消防士、沿岸警備隊も参加。視界をよくするためヘリコプターを使って泡を飛ばすなどしたという。
泡が発生した原因について捜査が行われている。
ハーグ市長は市のウェブサイトで声明を発表し、弔意を表明した。
オランダ海洋研究所(NIOZ)の海洋生態学者はCNNの取材に対し、藻の密度が泡の濃度に影響したかどうか調査していると述べた。藻の活動は4月から5月にかけて活発になることが多い。その時期が過ぎると、藻の集まりがばらばらになり、粘液を放出する。粘液を豊富に含んだ海水が波によってかくはんされると泡が生まれ、風の向きによるが泡が海岸に吹き寄せられ、たまることもあるという。