韓国統一相が辞意、南北関係悪化の「責任取る」
韓国ソウル(CNN) 韓国の金錬鉄(キムヨンチョル)統一相は17日、北朝鮮との関係悪化の全責任を取るとして辞意を表明した。
文在寅(ムンジェイン)大統領は辞任の申し出を正式に受け入れていない。
金氏は記者団に「朝鮮半島の平和と繁栄を求める多くの国民の願いをかなえることができず、申し訳ない」と語った。
同氏は昨年4月に就任。2018年の首脳会談以降、停滞していた南北関係の改善に努めたが、北朝鮮は最近、韓国の脱北者団体が金正恩(キムジョンウン)体制批判のビラをまいている活動をめぐって態度を硬化させ、16日には南北共同連絡事務所を爆破していた。
専門家の間では、北朝鮮がビラ散布問題を交渉の材料にしようとしている可能性も指摘される。
韓国大統領府の報道官は17日、北朝鮮側の無礼な言動をこれ以上容認することはできないと述べた。