韓国への軍事計画、現状を考慮して保留 北朝鮮
(CNN) 北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)は24日、韓国に対する軍事計画が保留されたと伝えた。
KCNAによると、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が23日、党中央軍事委員会との会合で、現状を考慮して保留を決めたという。
北朝鮮はこれまで、韓国から脱北者団体が体制批判のビラを散布していることに強く反発。金剛山観光地区に軍の部隊を展開し、南北軍事境界線をはさむ非武装地帯(DMZ)にいったん撤去していた監視所を再設置するなどの計画を示していた。
保留に転じた理由についての説明はない。
韓国の脱北者団体は22日夜にも風船20個を使い、北朝鮮側に「朝鮮戦争の真実」と題したビラ50万枚、韓国の繁栄を紹介する冊子500部、米1ドル紙幣2000枚、SDカード1000枚を送り込んでいた。
北朝鮮は軍事計画に加えて境界線に拡声器を設置し、韓国側に向けて数百万枚のビラをまくとも予告していた。