ヒスイ鉱山で地滑り、162人死亡 ミャンマー
ミャンマー・ヤンゴン(CNN) ミャンマー北部のカチン州にあるヒスイ鉱山で2日朝、地滑りが発生し、当局によると少なくとも162人が死亡した。
地滑りは豪雨のために発生。消防当局は午後7時15分の時点で162人の遺体を回収したと発表する一方、54人を病院搬送したと明らかにした。地元議員によると死者はまだ増える恐れがあるが、豪雨のため救助作業は中断を余儀なくされた。
消防当局がフェイスブックに掲載した画像には、救助隊が鉱山作業員の遺体を泥の中から引き上げ、急斜面の岩肌を登って搬送する様子が写っている。
また事故を伝える動画では、立て坑から大量の水が噴き出す場面も見られた。CNNはこの動画の真偽を独自に確認していない。
同地域のヒスイ鉱山では昨年も地滑りが起き、50人以上の作業員が生き埋めになっていた。
ミャンマーで産出されるヒスイは世界全体のおよそ7割を占める。隣国の中国からの需要が高く、ミャンマーにとって最も利益の大きい輸出品の1つとみられている。