英名門大学、性暴力の告発相次ぐ SNSに被害20件超投稿
ロンドン(CNN) 世界最古の大学のひとつとされる英スコットランドのセントアンドルーズ大学がスキャンダルに揺れている。キャンパス内で性的暴行やレイプの被害に遭ったという告発の声が、数十人の女性から上がったためだ。学内にある米国型の社交団体のメンバーによる犯行だとする見方も出ている。
告発はインスタグラムに匿名で投稿された。セントアンドルーズ大学は14日までに、警察と連携してこれらの内容を調査する意向を表明した。
投稿された告発はレイプ被害が20件以上に加え、性的暴行や身体への暴行、威圧といった被害も複数含まれる。加害者は同大学の学生らだとしている。
多くの告発が集中しているのは学内にある1つの社交団体で、米国にあるよく知られた学生グループのセントアンドルーズ大学支部だとされる。このグループに対しては米国内の一部の支部でも性的な不品行に関する告発が複数寄せられており、警察が捜査に乗り出している。
今回の告発を受け、同社交団体のセントアンドルーズ大学支部は複数のメンバーを活動停止処分にした。
同大学の卒業生には英ウィリアム王子とキャサリン妃も名を連ねる。英語圏の大学では3番目となる長い歴史を誇り、高等教育機関の世界ランキングでもたびたび上位に登場する。
大学の広報担当者は13日、当該のインスタグラムページの開設者に連絡を取り、告発した女性らに対して援助を申し出たと明らかにした。その内容にはカウンセリングの提供のほか、大学や警察に対する被害の届け出の支援などが含まれるという。
来学年に向けて、関連する問題についての必修のオリエンテーションを導入すると付け加えた。