ベラルーシ大統領、「私を殺すまで」選挙はない
ベラルーシ・ミンスク(CNN) ベラルーシのルカシェンコ大統領は17日、首都ミンスクの工場を訪問して演説した際、「あたなたちが私を殺すまで」総選挙は行われないだろうと述べた。地元メディアがインターネットに投稿した動画で明らかになった。
ルカシェンコ氏は工場訪問時、ブーイングを浴び、労働者のグループが声をそろえて辞任を求めた。今月行われた大統領選でルカシェンコ氏は勝利を宣言したものの、ルカシェンコ氏の伝統的な支持基盤が崩れつつあることがまた一つ示された形だ。
ルカシェンコ氏は人々の前で、「あなたたちは不名誉な選挙について語り、新たに選挙を実施するよう望んでいる」「私の返答はこうだ。我々は選挙を実施した。そして、あなたたちが私を殺すまで、新たな選挙は行われない」と述べた。
ルカシェンコ氏は26年にわたって権力の座に就いているが、国内外から圧力を受けている。国内ではストライキが広がるほか、国際社会からも非難の声が出ている。
独立した選挙監視団からは今月の大統領選について自由で公正なものではなかったとの批判が出ている。国際社会の多くは全国に広がる抗議デモとの連帯を表明しており、再選挙の呼び掛けに応えるようにというルカシェンコ氏に対する圧力が強まっている。
野党候補者のスベトラーナ・チハノフスカヤ氏は17日、国の指導者として行動する考えを明らかにした。チハノフスカヤ氏は脱出先のリトアニアで撮影された動画の中で、ベラルーシを落ち着かせて正常なリズムを取り戻すため、責任を引き受け、国の指導者として行動する用意ができていると語った。