アルゴリズムの成績判定に不満噴出、大学入学資格めぐり混乱 英
イングランドの私立学校は学費がかかり、一般的には1学級当たりの生徒数も少ない。そのため州立校に比べると裕福な家庭の生徒が多く、白人の割合も高い傾向がある。
「(政府は)昨年と同じような結果を引き出したい意向だった。国全体でみれば、それを公平と論じることもできる。しかしこれは、個人にとって何が公平かということを完全に見落としている」。オックスフォード大学研究者のヘレナ・ウェッブ氏はそう指摘する。
イングランド西部の高校に通うジョシュ・ウィックスさん(18)は、「州立校の扱いに対して腹が立った」と憤る。ウィックスさんの成績も予想より低い判定だった。「このアルゴリズムでは、過去にその学校が(高い判定を)獲得できなければ、(生徒も)それを獲得できない」「見下されていると感じた」とウィックスさんは不満をぶつけている。