ロシア反体制派ナバリヌイ氏、独病院から退院
(CNN) 毒物が原因とされるこん睡状態から回復したロシア反体制派指導者アレクセイ・ナバリヌイ氏が、収容されていた独ベルリンの病院から退院した。
病院の声明によると、病状が十分に改善したことから、退院できるとの判断が下された。同病院での入院期間は計32日間に及び、そのうち24日間は集中治療室に入っていた。
担当医らは、現在の状態からみて完治が期待できるとの見方を示した。ただし、重度の薬物中毒による長期的な影響が残るかどうか、現時点で正確には予想できないという。
独政府によると同氏は猛毒の神経剤「ノビチョク」を盛られたとみられ、フランスやスウェーデンの研究機関もこの説を支持している。ロシア政府は一切の関与を否定している。
ナバリヌイ氏は19日にインスタグラムで、電話をうまく使えなかったりグラスに水を注げなかったりするものの回復に向かっていると投稿。階段を下りる自身の写真も添えて、肉体的、精神的な力を取り戻しつつあると説明していた。