ロシア反体制指導者のオフィス襲撃、正体不明の液体で3人が病院搬送

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ナバリヌイ氏の陣営拠点が襲撃され3人が病院に運ばれた/Coalition Novosibirsk 2020/nsk2020.ru

ナバリヌイ氏の陣営拠点が襲撃され3人が病院に運ばれた/Coalition Novosibirsk 2020/nsk2020.ru

モスクワ(CNN) シベリアのノボシビルスクで8日、ロシア反体制派指導者アレクセイ・ナバリヌイ氏の陣営拠点が何者かに襲撃されて正体不明の液体を投げ込まれ、同氏にかかわるボランティア少なくとも3人が一時的に意識を失うなどして病院に運ばれた。反体制派の活動家がCNNに明らかにした。

ナバリヌイ氏のチームプロジェクトマネジャー、オルガ・グセバ氏によると、現地時間の8日午後0時25分ごろ、マスク姿の男2人がオフィスに押し入り、「1人がドアを押さえ、もう1人が(暴言を吐きながら)、強い刺激臭のする黄色い液体の入ったボトルを投げた」

襲撃の様子はオフィスの防犯カメラがとらえていた。当時オフィス内には職員など約50人がいて、選挙監視員の講習に出席していたという。

部屋には「耐えられない」刺激臭が充満し、その場にいた人たちが咳(せき)をし始めたため、全員が避難を強いられた。ボランティア3人は気分が悪くなって救急車で病院に運ばれた。

グセバ氏によると、3人には目まいやけいれん、呼吸困難などの症状があった。

このうちの1人はCNNの取材に対し、男が投げたボトルが割れて黄色い液体が飛び散ると、ものすごく嫌な臭いがしたと証言。頭痛や吐き気、強いめまいに襲われて、部屋を出たところで意識を失い、「病院にいた時は、まるで自分の顔が溶け落ちるような感覚に襲われた」と話している。

ナバリヌイ氏は8月20日、毒を盛られたことが原因と思われる症状のため、シベリアからロシアへ向かう機内で意識を失った。ドイツ政府は先週、同氏に対して猛毒の神経剤ノビチョクが使われたことを裏付ける「明白な証拠」があると発表していた。

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