韓国がマスク着用義務化、米国とは大きく違う市民の意識
香港(CNN) 韓国で人の集まる施設の中などでマスク着用が義務付けられる。同国など東アジア諸国ではもともと、市民のマスクに対する意識が米国などとは大きく異なっている。
韓国では新型コロナウイルスの感染者が減少傾向にあり、規制緩和の動きもみられる一方で、マスク着用が新たに義務化される。
保健当局によると、マスクは公共交通機関や抗議運動などでも義務付けられ、違反した場合は10万ウォン(約9000円)の罰金が科せられる。
また、感染予防策を怠った施設は閉鎖を命じられる可能性もあるという
マスクのルール導入は、東アジアでも世界の他地域と同様に広がっている。ただし香港の例などから分かる通り、この地域ではほぼ全市民が何カ月も前からマスクを着けてきた。台湾や中国、日本も含め、マスクは議論するまでもない予防手段として受け入れられている。そのため政府の命令に大きな意味はなく、対策のジェスチャーにすぎないとの指摘もある。
しかし欧米、特に米国ではマスクの有効性をめぐる意見の対立が今も続く。
トランプ米大統領が12日、新型ウイルス感染後で初となる選挙集会を開いたフロリダ州の会場に、マスクを着けた参加者の姿はほとんどなかった。
ホワイトハウスのメドウズ大統領首席補佐官は12日、取材陣から発言中のマスク着用を求められたが、断固拒否してその場から立ち去った。