大統領選候補者逮捕への抗議デモで16人死亡、ウガンダ
ウガンダ・カンパラ(CNN) アフリカ東部ウガンダの首都カンパラで、大統領選候補者の逮捕に抗議するデモが起きる中、16人が死亡したことが20日までに分かった。
ウガンダ警察の法医学者は19日の記者会見で、犠牲者のうち14人は銃で撃たれた傷がもとで死亡したと述べた。現在の死者数に含まれているのは、カンパラ市内の遺体安置所に運び込まれた人数のみだという。
抗議デモが継続する中、カンパラ市警の報道官はこれまで300人以上が逮捕されたと明らかにした。
デモは人気ミュージシャンから政治家に転身したボビ・ワイン氏の逮捕に抗議する形で始まった。同氏のスタッフによると、大統領選に立候補した同氏はウガンダ東部で選挙活動中に逮捕された。
ワイン氏はこれに先立つ数週間前にも逮捕されていた。
同氏のツイッターの公式アカウントが19日に明らかにしたところによると現在同氏は弁護士や医療チームとの連絡を断たれた状態にある。
同アカウントの投稿は「同氏に接触しているのは軍と警察のみで、人権が侵害されているにもかかわらずだれも責任を問われていない。こうした現状は良心を持つあらゆる人から糾弾されなくてはならない」と訴えている。
ウガンダ警察は18日、公式ウェブサイト上で、新型コロナの感染拡大阻止を念頭に、選挙活動周辺での規制を強化する方針を示唆していた。野党のメンバーからは、感染対策を口実に当局が選挙活動の封じ込めや支持者の脅迫を行っていると指摘する声が上がっている。
1月に開催予定の選挙でワイン氏が挑む現職のムセベニ大統領は、過去30年にわたって政権の座に就いている。