ワクチン接種始まる、一番乗りは90歳の女性 英
英ウェールズ・カーディフ(CNN) 英国で8日、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチンの接種が始まった。
同国は先週、欧米諸国のトップを切ってワクチンを承認していた。
最初の1人は90歳のマーガレット・キーナンさん。コベントリーの大学病院で1回目の接種を済ませた。3週間以上置いて2回目の接種を受ける。
政府の指針によると、接種後には次回の予定を書いたカードが配られる。2回目から7~10日で免疫ができる。
英国はファイザーのワクチンを計4000万回分注文しているが、第1弾で提供できるのは80万回分。対象は80歳以上の高齢者と介護施設の職員、前線で働く医療、社会福祉従事者に限られる。介護施設の入居者も優先されるが、政府の発表によると少し先になる見通しだ。
ファイザーのワクチンは零下約70度の超低温で保管する必要がある。
英国は米モデルナのワクチンも700万回分注文していて、当局が数週間以内に承認する見通し。こちらは零下20度で保管することができ、介護施設などでの使用により適していると考えられる。
米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会は10日の会合でファイザーのワクチンについて協議する見通し。今週中にもFDAの緊急使用許可(EUA)が出る可能性がある。
欧州医薬品庁(EMA)はワクチンの緊急承認について、今月29日に最終判断を下すと表明している。