地震・豪雨・土砂崩れ・噴火、相次ぐ災害で犠牲者多数 インドネシア
(CNN) インドネシアのスラウェシ島で15日に起きたマグニチュード(M)6.2の地震は、これまでに84人の死亡が確認された。同国は全土で豪雨による浸水や土砂崩れ、火山噴火などの災害が相次いで発生、当局が新型コロナウイルス対応に追われながら被災者支援や捜索救助活動を続けている。
カリマンタン島の南カリマンタン州では洪水のため十数人が死亡、数万人が避難した。ジャワ島の西ジャワ州では土砂崩れで集落が押し流され、10日たった今も捜索隊が行方不明者の捜索を続けている。
今月9日に62人を乗せた旅客機が墜落したジャワ海の現場では、今も犠牲者の捜索活動が続く。
インドネシアで最も人口の多いジャワ島では2つの火山が噴火して噴煙が上がり、ムラピ山ではふもとの住民数百人が避難した。
スラウェシ島を襲った地震では、余震が続く中で捜索救助隊ががれきに閉じ込められた生存者の捜索を続けている。
国家災害管理当局によれば、この地震で少なくとも253人が重傷を負い、679人が軽傷を負った。地震による停電も発生し、震源に近い幹線道路沿いの3カ所で土砂崩れが起きた。
相次ぐ災害は、インドネシアで新型コロナウイルスの症例数が記録的な増加を続ける中で発生した。災害管理当局は17日、避難した住民らの間で感染が拡大しないよう、抗原検査キットを避難所に届けていると説明。避難所に対しては弱者と若者を別々にするよう要請しているとした。