インドネシア・スラウェシ島でM6.2の地震 67人死亡、数百人負傷
インドネシア・ジャカルタ(CNN) インドネシアのスラウェシ島で15日未明、マグニチュード(M)6.2の地震があり、国際赤十字・赤新月社連盟のインドネシア支部トップによると、少なくとも67人が死亡した。
同支部トップのジャン・ゲルファン氏は同日、CNNの取材に、死者や行方不明者の数はこれから増えるとの見通しを示した。インドネシア災害対策当局によると、数百人の負傷者が出ているという。
地震はジャカルタ時間の午前1時28分に発生。インドネシアの気象気候地球物理庁によると、震源は同島西部マジェネの北東6キロ、震源の深さは10キロだった。
震源の北に位置するマムジュでは34人が死亡、マジェネでも8人が死亡した。
インドネシア国家防災庁(BNPB)によると、マジェネでは少なくとも637人が負傷し、住民1万5000人が避難を強いられている。地震発生時には強い揺れが5~7秒感じられ、少なくとも300棟の民家が損壊したという。
このほかマジェネにある軍の指揮所や、マムジュにあるホテルや政府庁舎なども大きく損壊した。
地元の捜索救助隊によると、多くの人は依然として倒壊した建物の下敷きになっている。
西スラウェシ州通信情報当局のトップは15日、CNNに対し「われわれの最優先事項は建物の下敷きになっている被害者を救出することだ」と説明。「たとえば西スラウェシ州知事の事務所では、内部に閉じ込められた警備員2人の救出活動が今も続いている」と述べた。
スラウェシ島では2018年、M6.2の地震と津波がパル市を襲い、数千人が犠牲になっていた。