インドネシア地震 捜索活動続く、土砂崩れや停電も
インドネシア・ジャカルタ(CNN) インドネシアのスラウェシ島で15日、マグニチュード(M)6.2の地震があり、16日までに少なくとも46人の死者が報告された。
現場では16日未明にM5.0の余震を観測するなど、揺れが続いた。気象当局は同島に地震活動を監視するチームを派遣した。
震源地の北側に位置する都市マムジュで37人、同市から南へ約200キロのマジェネで9人が死亡した。
同国の災害対策当局によると、少なくとも189人が重傷、637人が軽傷を負った。住民数千人が自宅から避難したが、依然として多数が倒壊した建物の下敷きになっているとみられ、捜索作業が続いている。両市を結ぶ幹線道路の3カ所で土砂崩れが起き、停電も発生した。
地元災害対策当局の責任者によると、マムジュ市内ではホテル2軒と病院などの倒壊現場で、がれきの下に家族が閉じ込められているなどの報告が相次いでいるが、正確な人数は不明だという。15日には女性1人が救出され、病院へ運ばれた。
インドネシアでは新型コロナウイルスの感染拡大が続いている。地元中央病院の医師はCNNに、地震で運び込まれる負傷者らと感染者を分離するため、新型ウイルス感染症の重症患者19人を近くのモスク(イスラム教礼拝所)へ移送したと述べた。同病院では避難者向けに大型のテントなども設置したという。