ヘンリー王子夫妻のインタビュー、英大衆各紙が取り上げ批判 「身勝手」
香港(CNN Business) 英国のヘンリー王子の妻、メーガン妃が7日放送の米インタビュー番組で語った内容を、英大衆各紙が大きく取り上げ、身勝手な発言などと批判している。
夫妻と英メディア、特に大衆紙はこれまでも激しく対立してきた。
デイリー・メール紙のオンライン版はインタビューの記事で埋め尽くされた。写真付きの記事少なくとも13本が掲載され、メーガン妃が「もう生きていたくなかった」と話す場面が字幕付きで繰り返し流れた。
放送に先立つ6日のオンライン版は、番組を「単なる余興」と一蹴(いっしゅう)する王室内部の発言を伝えていた。
8日付の紙面のトップには、番組の映像から切り取ったアップの写真とともに「メーガン、王室による人種差別を主張」という見出しが躍った。
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— Daily Mail U.K. (@DailyMailUK) March 8, 2021
もう一つの大衆紙サンは王室内部の事情通の話として、インタビューで王室を怒らせたメーガン妃が英国に戻ることはないかもしれないと報じた。
同紙の記事には、国外追放者や亡命者を意味する「エグザイル」とメーガン妃の名前を組み合わせた「メグザイル」という新語が登場した。英大衆紙ではこれまでも夫妻の王室引退を指して、欧州連合(EU)からの離脱を意味する「ブレグジット」をもじった「メグジット」という言葉が使われていた。
デイリー・エクスプレス紙は1面の見出しで、「義務と家族が私たちをひとつにする」というエリザベス女王の言葉に続き、夫妻に向けて「あなたたちにとってそれは公務であり、身勝手なテレビ対談ではない」と忠告した。