「もう生きていたくなかった」、メーガン妃が王室生活の苦悩吐露
(CNN) 英王室を離脱したメーガン妃が、米著名司会者オプラ・ウィンフリーさんとのインタビューで王室の一員としての生活を振り返り、一時はあまりの孤独感と寂しさから「もう生きていたくない」との心境に追い込まれたことを明らかにした。
メーガン妃がインタビューを受けるのは、夫ヘンリー王子とともに王室の高位メンバーから引退する計画を発表してから初めて。メーガン妃はこの中で、自らをイメージに執着する王室の被害者と形容し、息子アーチー君の肌の色がどれだけ濃くなりそうかという見通しから、友人とランチに行く頻度まで、王室はあらゆることに介入してきたと明かした。
ヘンリー王子とメーガン妃は王室と実質的に決裂しており、以前より自由に話せることから、今回のテレビインタビューは注目度が高かった。
メーガン妃はまず、ウィンフリーさんと1対1で対談。挙式の3日前にヘンリー王子と結婚していたこと、妊娠中の第2子は女の子になることなど、私生活について一部の情報を明らかにした。ヘンリー王子も、父親のチャールズ皇太子が電話を取ってくれない時期があったと明かした。
ただ、2時間のインタビューで最も印象的だったのは、メーガン妃が王室の実務メンバーとしての生活の難しさを語った場面だ。メーガン妃は涙をこらえながら、「もう生きてきたくない」という心理状態は耐え難く、夫に打ち明けるのも気が進まなかったと振り返った。ヘンリー王子は少年時代に母ダイアナ妃を亡くしている。
「あの時の私は恥ずかしい気持ちでいっぱいで、特にヘンリーに打ち明けなければならないのは恥ずかしかった。彼がどんなに大きな喪失を経験したか知っているから」(メーガン妃)
ヘンリー王子は、妻の告白に「怖くなった」と振り返り、「何をすればいいかわからなかった。私も非常に暗い気持ちになったが、彼女のために一緒にいてあげたかった」と語った。
ヘンリー王子によると、王室には黙って耐えるという文化がある。しかし、メーガン妃は黒人の血を引いていて、人種差別を受けていたことから、2人の状況は一段と難しいものになった。
そのため王子は、王室と話し合うことを決意。王室に対し「このままでは良い終わり方にならない」と警告したという。
今回の番組は米CBSが7日夜のゴールデンタイムに放送した。インタビューではメーガン妃が英国メディアから「人格攻撃」を受けたと語る場面や、自身や夫、子どもの幸福よりもイメージを重視する王室の企みの犠牲になったという思いを吐露する場面もあった。