北朝鮮メディア、Kポップ界を批判 「奴隷のような搾取」

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韓国の男性音楽グループグループ、BTS=2019年12月31日,米ニューヨーク市/Astrid Stawiarz/Getty Images North America/Getty Images for Dick Clark Prod

韓国の男性音楽グループグループ、BTS=2019年12月31日,米ニューヨーク市/Astrid Stawiarz/Getty Images North America/Getty Images for Dick Clark Prod

ソウル(CNN) 北朝鮮の対外宣伝サイト「アリラン・メアリ」が先週末、韓国発のKポップについて、業界内で「奴隷のような搾取」が横行しているなどとする批判を展開した。

この記事は、BTSやブラックピンクといったKポップのアーティストが「年少時から信じがたいほど不公平な契約に縛り付けられ」「体と心を盗まれて、奴隷のような扱いを受けている」などと主張した。

情報源としてはほかのメディアの報道を挙げるばかりで、具体的な証拠は示していない。

北朝鮮の対外宣伝チームによる外国メディア取り締まりの一環とみられる。北朝鮮当局は厳しい検閲システムを通して、市民が楽しめる映画や音楽、テレビ、新聞、書籍を制限してきた。だが近年はUSBメモリーなどの記憶媒体を使い、外国のコンテンツを持ち込むことが可能になってきた。

脱北者らによると、北朝鮮の一般市民が韓国や米国などからのコンテンツを楽しんでいたことが発覚した場合は、厳しい罰が科される。それでもかつては外国のコンテンツを持ち込む市民が後を絶たなかった。

これに対し、昨年12月には最高人民会議(国会に相当)常任委員会で、「反社会主義思想」の拡散を防ぐ法律が採択された。さらに金正恩(キムジョンウン)総書記は先月、反社会主義に対する取り締まりを「かつてないほど」強化すると表明していた。

韓国は対外宣伝の一環として、南北軍事境界線付近の拡声器でKポップを流すこともある。

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