熱帯低気圧、オーストラリア西部に上陸へ 異例の気候事象
(CNN) オーストラリア気象局は11日までに、熱帯低気圧(セロジャ)が同日夕、西オーストラリア州に上陸する見通しだと警告した。その後は内陸部を南東方向へ移動すると予想している。
熱帯低気圧は毎年、豪州の北部沿岸部に接近などしているが、西部地域の南部や中部の海岸部を脅かすのは珍しい。特にセロジャほどの勢力を持つ熱帯低気圧に見舞われるのは異例ともなっている。
熱帯低気圧が豪雨や強風を伴って西オーストラリア州を襲ったのは2015年が最後だった。
11日の早い時間帯でのセロジャの風速は時速約110キロ(秒速約31メートル)で、大西洋で発生する最強級の熱帯暴風雨に匹敵する。沿岸部へ接近すると共に勢力を増すともみられ、時速120キロに達する可能性もある。この風速は大西洋上に出現するハリケーンの規模で最も弱いカテゴリー1に相当する。
気象局は同州ガスコイン地域の沿岸部にハリケーン級の風速警報を発令。他の地域にも暴風雨級の風速警報を出した。