ミャンマー軍、遺体引き取りで金を請求か
(CNN) クーデターによって軍が実権を握ったミャンマーで、現地の活動家などは、治安部隊による取り締まりによって死亡した人の遺族が遺体を引き取る際、軍が12万チャット(約9000円)を請求していると伝えた。
ミャンマーの人権団体「政治犯支援協会(AAPP)」によれば、今月9日にバゴーで、軍の治安部隊による強制捜査で少なくとも82人が死亡した。
AAPPによれば、2月1日のクーデター以降、700人以上の死者が出ている。軍事政権は警察や兵士、暴動鎮圧のエリート集団からなる治安部隊を編制し、非武装で平和的な抗議を行う人々に対して組織的な取り締まりを行っている。約3000人が拘束され、活動家は身を隠すことを余儀なくされている。
AAPPによれば、軍はバゴーでの取り締まりでクーデターに抗議する人たちに対して、突撃銃や手りゅう弾などを使用した。
バゴー大学の学生団体のフェイスブックの投稿によれば、軍は9日の取り締まりで死亡した人の遺族に対して12万チャットを請求している。この投稿については、米政府系ラジオ局「ラジオ・フリー・アジア(RFA)」の内容とも一致する。CNNでは独自に信ぴょう性の確認ができておらず、軍にコメントを求めた。