プーチン氏、ロシアの「一線」越えないよう警告 ナバリヌイ氏支持者は集会
米国と欧州連合(EU)はまた、3月31日からハンガーストライキを続けるナバリヌイ氏へのロシア当局の対応を非難した。
ナバリヌイ氏の支持者は21日、同氏釈放を求める全国規模のデモを呼び掛けた。ナバリヌイ氏は今週、健康状態をめぐる懸念が高まる中で、刑務所からモスクワ東郊にある受刑者向きの病院に移送されていた。
独立した監視団体「OVDインフォ」によると、米東部時間午前10時半の時点で、このデモに関連して数十都市で計200人近くが拘束された。各地のデモはロシア極東を皮切りに始まり、同正午にはモスクワでも行われる予定。
ノボシビルスクでナバリヌイ氏支持のボードを掲げる人々/Kirill Kukhmar/TASS/Getty Images
内務省は市民に対しコロナウイルスによる制限があると述べ、「許可のない行動に参加しないように」と警告している。
プーチン氏は演説でナバリヌイ氏に言及しなかった一方で、隣国ベラルーシのルカシェンコ大統領に対するクーデターや暗殺の計画の話に触れ、「西欧諸国のいわゆる一致団結した非難は見られない」と指摘した。
演説ではこのほか、新型コロナワクチンの接種の呼びかけや気候変動への取り組みへの言及もあった。