インドで判明の変異株まん延、世界規模の勢い 英国で99%
(CNN) 世界保健機関(WHO)のスーミャ・スワミナサン主任科学者は18日、新型コロナウイルスの感染状況に触れ、インドで今年2月に初めて突き止められた変異株(デルタ株)のまん延が世界で主流となる勢いにあるとの見方を示した。
スイス・ジュネーブでの記者会見で、デルタ株の感染力は相当に増していると述べた。今月15日に公表されたWHOの疫学に関する週刊報告書によると、デルタ株は計80カ国で検出された。
米疾病対策センター(CDC)のロシェル・ワレンスキー所長は18日、デルタ株は米国内でも支配的なウイルス株になるだろうとの見通しを示した。
デルタ株は英国で初めて判明したアルファ株より60%強い感染力を抱えているともされる。米ミシガン州では今春、アルファ株が猛威を振るっていた。
ワクチンの完全接種を終えた場合、デルタ株に対する予防効果はかなり見込めるとの指摘もある。ただ、接種2回分のうちの1回分だけではその効力は期待出来ないという。
一方、英イングランド公衆衛生庁(PHE)は18日、英国内の1日の新規感染者のうちの99%がデルタ株によるものと発表した。
今月14日までの1週間で判明したデルタ株による感染者は少なくとも3万3630人。累計では7万5953人となった。同日の時点で入院に追い込まれた患者は806人で、先週比で423人増えた。