アフガン主要都市が初の陥落 タリバーン、北部の要衝クンドゥズ掌握
(CNN) アフガニスタンの反政府勢力タリバーンが、同国北部の主要都市クンドゥズを掌握したと、地元当局者が8日、CNNに対して明らかにした。5月に攻勢をかけ始めて以来、タリバーンが主要都市を陥落させたのは初めてで、同国政府にとっては大きな打撃となる。
米軍率いる駐留外国軍がアフガニスタンからの撤退を進める中、タリバーンはここ数日で4州の州都を相次いで攻略。3番目に掌握したクンドゥズは人口37万5000人の人口を抱える都市で、タリバーンにとっては重要な戦果となる。
タリバーンの部隊は8日、同じく同国北部に位置するサリプル州の州都をほぼ制圧。ここ20年の間続く内戦では例を見ないほどの勢いで進撃を続けており、一方の同国政府はさらに敗北を重ねることになった。
サリプル州議会の議員はCNNに対して州都が陥落したと述べるとともに、政府の治安部隊などが駐屯し、今も持ちこたえている軍基地1カ所は、タリバーンの戦闘員に包囲されていると語った。