タリバーン、アフガン5つ目の州都を制圧
米中央軍の報道官は8日、この数日で空爆を実施したと認めたものの、標的に関する質問には回答を避けた。
アフガンの治安当局者によると、戦局は大きく変化しているものの、米軍による空からの支援が今月末に終了する予定に変わりはないという。米中央軍司令官も先月、撤退完了でアフガン軍への空からの支援は終了すると発表している。
タリバーン政治部門の報道官は9日夜、米国に対しアフガンにこれ以上介入するなと警告した。カタールの衛星テレビ局アルジャジーラに対し、アフガン政府との停戦合意の兆しは見えないと述べ、最近の戦闘が始まったのはアフガン政府のせいだと批判した。タリバーンは政府からの攻撃や行動に対して対抗措置をとっているとも主張した。
アフガンのアトマル外相は先週、タリバーンの攻勢でこの数カ月間で3000人以上が死亡し、30万人以上が家を追われたと発表した。国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)は先月、今年1~6月の死傷者は5183人と前年同期から47%増え、米軍などが撤退を始めた5月以降に急激に増加していると報告した。