カブール空港に2万人殺到、相次ぐ衝突で死者 必死の大脱出続く
(CNN) アフガニスタンのイスラム主義勢力タリバンが首都カブールを制圧して1週間。カブールの空港や周辺には必死の思いで国外に脱出しようと2万人以上が詰めかけ、相次ぐ衝突で民間人がさらに7人死亡するなど、一層混乱が深まっている。
空港に集まった人の中には、海外からの労働者やアフガン人の通訳、タリバンの支配下で危険にさらされている女性などが含まれる。
状況に詳しい関係者がCNNに語ったところによると、空港で出発便を待つ人は22日午前までに1万8500人に膨れ上がり、ゲートではさらに2000人が中に入れるのを待っている。
混乱の一因は、特別移民ビザ(SIV)の申請者に対し、氏名や番号のない電子ビザを発給する措置が決まったことにある。関係者によれば、このビザのスクリーンショットがアフガン人の間でコピーされ、空港に入る資格のない数千人の人々に送られているという。
状況はこの日1日を通して悪化の一途をたどり、空港の入場ゲートはほとんどが閉鎖されて、一家が混乱の中で離れ離れになって別々の国に送られる事態も発生した。
「母親と父親、子どもたちが全員違う国にたどり着いてしまったケースも複数ある」と関係者は話している。