カブール空港に2万人殺到、相次ぐ衝突で死者 必死の大脱出続く
同空港がアフガニスタンからの数少ない出国ルートの1つとなる中で、米国のジョー・バイデン大統領は20日、「史上最大級かつ極めて困難な空輸」を行っていると述べ、同空港に米兵数千人を配備しているにもかかわらず、危険な状況が続いていることを確認した。
CNNが21日にまとめたデータによると、タリバンがカブールに向けて進攻を開始して以来、アフガニスタンから避難した人は、アフガン人や外国籍の人を含めて少なくとも3万8000人に上る。
カタール便で出国できた男性ジャーナリストはCNNの取材に対し、うれしいのか悲しいのか分からないと打ち明けた。この男性はかつてのタリバン政権の時にも同国を脱出したことがあった。今回、再び家族や友人を残して出国することになり、次はいつ帰国できるのか、あるいは帰国がかなうのかどうかも分からなくなった。
米統合参謀部のハンク・テイラー地域作戦担当副部長(大将)は21日、米国はカブールが陥落する前日の14日以来、1万7000人を避難させたと発表した。うち2500人は米国人だった。
英国防省は22日のツイッターで、13日以来、4000人近くを避難させたと発表。カナダ、イタリア、ドイツ、フランス、トルコ、オーストラリアも人々を避難させている。