パンジシールで戦闘再開、タリバンに抵抗の最後の州 アフガン
(CNN) アフガニスタン北東部パンジシール州でイスラム主義勢力タリバンの統治に抵抗する武装勢力は2日までに、パンジシール渓谷付近でタリバンとの戦闘が再開したと発表した。
タリバンの司令官もこの事実を認めた。山地が多いパンジシールは同国で実権を握ったタリバンの手に落ちていない唯一の州。
この武装勢力は「アフガニスタンの反タリバン国家抵抗戦線」(NRF)と名乗っている。同州との通信は散発的に可能な状態にあるが、NRFの司令官はCNNの取材に、タリバン側の攻撃を退けたと述べた。同州へつながるカワク峠で激しい戦いが続いているとした。
現在までインターネット通信の手段は入手していないが、同戦線はプリヒサリに陣を構え、衝突は続行しているとした。タリバン側に数百人規模の死者が出たとも述べた。
CNNはこの交戦の規模や死者の人数を独自に確認していない。ただ、現地の前線にいるタリバンの司令官は先月30日のビデオ声明で、戦闘に関する当初の情報の意味合いを打ち消し、交渉による事態打開を望むと言明。
しかし、タリバン筋は同日の遅くなった段階で、戦闘再開を確認していた。
NRFの報道担当者はタリバンとは相互に攻撃しないとの紳士協定があったが、タリバンはこれを破り、南側と北側からパンジシールへの侵入を試みたと主張した。
NRFは攻撃を撃退し、少数の装甲車両を炎上させたとも述べた。タリバン側はチャリカル市へ退却したという。