南アのズマ前大統領、病気のため仮釈放 監視下で治療へ
ヨハネスブルク(CNN) 南アフリカの刑務当局は5日、法廷侮辱罪で服役中だったズマ前大統領(79)を、医療上の理由で仮釈放したことを明らかにした。
前大統領は在任中の汚職事件をめぐる取り調べを拒否した罪で、今年7月に禁錮1年3カ月の刑を言い渡されていた。
刑務当局の声明によると、出所後も刑期満了まで一定の条件を課せられ、監視下に置かれる。
当局は前大統領が先月、外部の病院に入院して手術を受けたと述べたが、病名は公開されていない。仮釈放は医療データに基づくやむを得ない判断だという。
声明は、受刑者が病気で回復の見込みがない場合や動けなくなった場合のほか、日常生活が大きく制限されている場合に仮出所が適用されるとしたうえで、治療中の前大統領の尊厳を守るよう国民に呼び掛けた。
南アでは前大統領が出頭して収監された後、暴力的な抗議デモや略奪が続発した。
後継のラマポーザ大統領は暴動を扇動した人物がいると述べ、国内に無秩序と騒乱が広がることは容認しないと表明していた。