飼い主の高齢女性を救った犬が「名誉救助犬」第1号に 韓国
韓国・ソウル(CNN) 韓国中部・忠清南道の洪城郡で先月、認知症を患う90歳の女性が行方不明になり、そばに寄り添い続けた飼い犬のおかげで救助された。犬には「名誉救助犬」の称号が与えられた。
韓国政府と地方当局の発表によると、女性は先月25日に行方が分からなくなった。警察が近くの農場に設置された防犯カメラの映像を調べたところ、女性がペットの白い小型犬「ペック」とともに村を出て行く姿が映っていた。激しい雨が降り出すなか、消防当局と住民のボランティアの協力で捜索が始まった。
それから40時間後に、自宅から約2キロ離れた水田の真ん中に倒れている女性が発見された。稲が伸びていたため周囲から姿が見えず、びしょ濡れの状態で横たわっていた。
女性は低体温症を発症していたが、ペックは寄り添って体を温め続けた。
当局によると、捜索チームが飛ばしたドローン(小型無人機)の熱探知機がペックの体温に反応し、女性の救助につながった。女性は現在、病院で回復に向かっている。