フランスが賭けに出た「ワクチンパス」、義務付けの効果は

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夜間営業が再開されたクラブの客ら=7月10日、フランス西部サン・ジャン・ド・モン/SEBASTIEN SALOM-GOMIS/AFP via Getty Images

夜間営業が再開されたクラブの客ら=7月10日、フランス西部サン・ジャン・ド・モン/SEBASTIEN SALOM-GOMIS/AFP via Getty Images

個人の自由を尊重し、政府を信頼しない文化が浸透している国フランス。それがワクチンに対する抵抗の形で顕在化するリスクは、マクロン大統領も計算済みだった。

2019年に実施されたウェルカム・グローバル・モニターの意識調査では、フランス人の3人に1人がワクチンの安全性に異議を唱え、調査対象の144カ国の中で最も多かった。

20年12月にフランスの世論調査機関らが実施した世論調査でも、フランス国民の約60%が、新型コロナのワクチン接種が受けられるようになったとしても、自分は接種しないと回答した。

議会に法案が提出されるとヘルスパスに反対する抗議デモが毎週展開されるようになり、7月31日にはフランス全土で20万人超が参加。ヘルスパスや自由の制限に反対する人、ワクチン接種をためらう人などが加わった。

一方でヘルスパスを支持する国民も多く、フランス保健省によると、この日は53万2000人が接種を受けた。

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