レバノン首都で銃撃戦、6人死亡 爆発調査めぐるデモ隊への発砲から発展
銃撃やロケット攻撃は戦闘開始から約4時間後に止まったとみられる。レバノンの民間防衛組織と赤十字がショックを受けた様子の住民を避難させるなか、一部では交通の流れも再開した。
ヒズボラとアマルは共同声明で、スナイパー攻撃の背後には右派キリスト教政党「レバノン軍団」がいると非難。一方、レバノン軍団は非難を拒絶し、ヒズボラの武器を指して衝突の原因は「拡散した武器」にあると主張した。レバノン軍団はここ数十年間、レバノンのエリート層の支持を集める政党となっていたが、近年は反既成政治を掲げる政党として路線転換を図っている。
ベイルート爆発事故の調査を主導するタレク・ビタル判事は、高官の訴追を要求。ヒズボラはビタル判事に強く反対している。ビタル判事は今週、アマルの幹部で元財務相のハサン・ハリル氏らの逮捕状を発布していた。
ビタル判事は2月の指名以来、爆発事故の調査で有力な政界関係者や治安当局者の聴取を要求してきた。この調査を率いる司法調査官は2人目。1人目の担当判事は、調査で訴追された元閣僚2人の申し立てを受けて解任された。