北朝鮮、弾道ミサイルを少なくとも1発発射
韓国・ソウル(CNN) 北朝鮮は19日午前、同国の東岸部から少なくとも1発の弾道ミサイルを発射した。韓国および日本の当局者が明らかにした。
韓国軍合同参謀本部は発射について、咸鏡南道(ハムギョンナムド)の港湾都市である新浦(シンポ)で午前10時ごろに実施されたと説明。
韓国軍は飛翔(ひしょう)体1発の発射のみとしている。一方、日本の磯崎仁彦官房副長官は、弾道ミサイル2発が発射されたと推定していると述べた。
岸田首相もツイッターに、「毅然と対応してまいります」と投稿した。
韓国大統領府(青瓦台)が報道陣に宛てた文書によると、国家安全保障会議(NSC)は、韓国、米国、中国、日本、ロシアが朝鮮半島における和平実現のため「活発」に議論している中で今回の発射が実施されたとして、「深い遺憾の意」を表明した。
今回の発射実験は、朝鮮半島の緊迫した情勢が一進一退を繰り返す中で行われた。北朝鮮政府は9月、新たに極超音速ミサイルを発射したと主張するなど、2021年に入り、飛翔体の発射実験を増加させている。
同時に、南北間の緊張関係の緩和も進み、10月4日には北朝鮮が公式の連絡ルートの再開に同意していた。
韓国統一省は、南北両国が今回のミサイル発射が報道されるのに先立ち、現地時間19日午前9時に通信連絡線で通話していたものの、北朝鮮は通話中、発射について言及しなかったという。