北朝鮮が飛翔体を発射、国連大使が総会で演説
韓国・ソウル(CNN) 韓国軍合同参謀本部は28日の声明で、北朝鮮が同日午前6時40分ごろ、日本海へ向けて飛翔(ひしょう)体を発射したと発表した。
声明によると、韓国軍はさらなる発射に備えて即応態勢を維持している。韓国の情報当局が米国とともに状況分析を進めているという。
この直後、米ニューヨークで開催中の国連総会では北朝鮮の金星(キムソン)国連大使が演説に立った。
金氏はこの中で、米国と韓国の緊密な関係に反発を示し、南北関係には「米国の干渉と妨害」が常に影を落としてきたと主張した。
米国は周辺地域での軍事演習によって北朝鮮を敵に回していると述べたうえで、米国側からの友好的な働きかけにはいつでも応じる用意があると表明した。
同時に「世界中が知っているように、また米国が深く懸念しているように、われわれの戦争抑止力には強力な攻撃手段が含まれている」とも語った。
北朝鮮と韓国は今月、それぞれ弾道ミサイルの発射実験を実施し、朝鮮半島をめぐる緊張がさらに高まった。
一方、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記の妹、金与正(キムヨジョン)朝鮮労働党副部長は先週の談話で、北朝鮮は南北関係の修復を望んでいると述べ、昨年6月に爆破した共同連絡事務所を復活させる案にも言及した。
これに対して韓国側では、統一省が与正氏の示す「建設的」な対話の可能性を歓迎する姿勢を示したが、大統領府からの正式なコメントはなかった。