宣教師団17人誘拐、ギャング団が身代金20億円要求 ハイチ
キテル司法相によると、ハイチ警察と米連邦捜査局(FBI)が同団体に助言しながら交渉を続けている。FBIは現地に捜査員を派遣して捜査を支援しているが、交渉は主導しておらず、犯人グループとの直接的な交渉も行っていないという。
人質は、ギャング団が支配するクロワデブーケ郊外のどこかに拘束されていると司法相は述べ、「誘拐犯は人質に危害を加えると警告している」と語った。
ハイチ治安当局の関係者によると、現時点で人質は全員が無事で、当局が接触しているギャング団のメンバーも冷静で苛立った様子は見せていないという。
誘拐された宣教師団は8月の大地震で被災した人たちのための再建プロジェクトにかかわるなど、現地で支援活動を続けていた。
ポルトープランスの人権団体CARDHによると、ハイチで急増する誘拐事件の大部分は400マオゾが関与している。ギャング団のメンバーは日常的に警察との衝突を繰り返しているという。